診療科目について

 

札幌病院検索では、札幌の総合病院、大学病院、救急病院ほか病院・医院を地域や診療科目で検索できます。
診療科目についてご説明いたします。

 

総合病院

総合病院は、現在は概念的な呼び方で、以前は医療法に定義されていましたが、平成9年の医療法改正により廃止されています。
改正前の医療法では、病床数(ベッド数)が100以上の一般病院で、診療科は最低でも内科・外科・産婦人科・眼科・耳鼻咽喉科の5診療科を持ち、さらに化学・細胞・病理の検査施設、病理解剖室、研究室、講義室、図書室、その他省令で決める施設を備えていて、都道府県知事の認可を受けたものが総合病院と呼ぶことができました。
入院や手術を必要とする病気やケガ、長期入院を必要とする慢性病の治療、救急医療などで地域医療の中核的役割を担ってきましたが、医療法の改正後では「地域医療支援病院」が総合病院に相当するものとされ、200床以上の旧総合病院では、「地域医療支援病院」としての承認を受けているところもあります。

 

胃腸・消化器科

消化器科とは、消化管(食道、胃、小腸、大腸)、肝膵胆などの病気を治療する診療科になります。
口から食道、胃、腸、肛門まで約9mの消化管と、これに付属する唾液腺や肝臓、膵臓などに生じる疾患を対象とした専門科です。胃や腸などの病変に対しては、胃や十二指腸の内視鏡検査がその診断に大きく役立ちます。一方、肝臓や膵臓などの診断には、血液検査やエコー(超音波検査)、CTやMRIなどの画像検査が多く用いられます。
胃腸科は、消化器科のうち胃や腸に特化した専門科です。現在、胃や腸の疾患に対しては、胃のレントゲンや内視鏡による検査や治療が主体となっており、比較的早期の診断と治療が可能です。胃腸科疾患の多くは、普段の食生活やストレスなど日常生活が大きな起因とされています。早期発見による治癒率が高いため、定期的な検診を心掛けておくとよいでしょう。

 

眼 科

眼科とは、視力に関する治療、まぶたなど目全般に関する治療を行う診療科になります。
眼の異常には近視や遠視、老眼などのように“物が見えにくい” ものから、眼の疲れや違和感、かすみや、出血、痛み、また異物が見えるといった、“見え方の異常”など、その症状は様々です。その眼のトラブル全般を対象とし、治療するのが眼科です。メガネやコンタクトを作るための視力検査やアドバイスも行っています。眼に関する検査から治療、手術までを行う専門科です。

 

形成外科・美容外科

形成外科とは、けが、手術などにより、生じた変形を外科的に修復する診療科目になります。
再建と美容の二つの分野にわかれます。再建とは、主として体の表面に生じる組織の異常や変形、欠損などを対象に治療するものです。けがや火傷などの外傷や先天奇形のなど、多くは先天的要因や病因があります。対する美容は、外見上の問題から手術を行うものです。 多くは病因がなく美容上のものなので、保険外診療となります。
美容外科とは、美容を目的を中心とした手術などを行う診療科になります。
外見上の問題から、外科的な処置や手術を主として施す診療科です。目や鼻のかたちを整えたり、しみやしわを目立たなくするためのレーザー治療や、脱毛、皮膚をきれいするための美容成分の注入、脂肪吸引や豊胸手術とその範囲は全身におよびます。若々しさを求めるアンチエイジングは医療の分野でも注目されているようです。

 

外 科

外科とは、手術を中心とした治療を行います。内臓疾患等を手術により治療を行う診療科になります。
病巣の除去や傷ついた臓器の修復といった、手術を中心とした治療を主とする診療科です。薬を中心とした内科的な治療に対し、切除や縫合など主に外科的な治療を必要とする疾患を対象とします。単純に外科といっても、消化器外科・心臓外科・呼吸器外科・脳神経外科・整形外科など、その特殊性から各分野に分かれています。

 

呼吸器・循環器科

呼吸器科とは、気管、気管支、肺等の病気を治療する診療科になります。
呼吸器は「呼吸」、つまり体内に酸素を取り込み、二酸化炭素を吐き出すという、体内のガス交換を主な役割とする臓器です。その呼吸器(喉頭、気管、気管支、肺、そして肺をつつむ胸郭や胸膜など)に発症した病気の中でも、手術を中心とする、外科的な疾患を対象とした診療科をいいます。
循環器科とは、心臓病・高血圧など血圧・心臓・血管に関する病気を治療する診療科になります。
循環器とは、血液が体を循環する際の道筋となる、主に心臓、そして血管、リンパ系統のことをいい、この循環器に関する病気の診断、予防や治療をする専門科のことです。その多くは、長期にわたり定期的な治療や検査、また血圧のチェックなど自己管理を必要とします。心臓の一般検査には心電図や心エコー(心臓超音波検査)、トレッドミル検査(運動負荷心電図)などがあります。

 

産科・婦人科

産科とは、出産に関する診察を行う診療科になります。
妊娠から出産まで、妊婦および新生児を対象にケアするのが産科です。赤ちゃんができたとわかった時から生まれるまで、母体の経過や胎児の発育を、血液、エコー(超音波)検査など、定期的な健診でチェックします。出産までにトラブルが生じた場合に、必要な治療や指導を受けます。妊娠してから出産までの健康管理など、心身のケアを含めたアドバイスが行われます。
婦人科とは、女性の全般的な病気の治療を行う診療科になります。
女性特有の病気の治療や症状に対するケアを行います。女性の生殖系(子宮、卵巣、卵管、女性性器など)疾患をはじめ、思春期の悩み、避妊や不妊症、更年期障害といった、各世代における女性特有の疾患やトラブルを対象とします。女性の妊娠・出産に関するのが産科とすれば、婦人科は女性の体を全般的に診療し心身ともにケアする役割をもちます。

 

耳鼻咽喉科

耳鼻咽喉科とは、文字通り「耳」「鼻」「のど」「頸部」の疾患を対象とする診療科です。
つまり、視覚を除く、聴覚、味覚、嗅覚、平衡感覚(内耳の三半規管)に関わります。めまいなどの症状は内耳の異常により生じます。口腔や頚部(首)、また甲状腺(ホルモンを分泌する器官)や耳下腺、顎下腺(唾液腺)も範囲に含まれます。

 

小児科

小児科とは、15歳以下(程度)の小児の治療を総合的に行う診療科になります。
小児は病気の箇所や状態など正確に判断することができません。子どもの不調なサインを感じたら、症状の生じた部位に関係なく、小児科に相談できます。小児科は、子どもの体全般をケアし、健やかな成長と発育をたすける小児の専門科です。

 

心臓血管外科

心臓血管外科とは、心臓・血管の病気を手術、治療する診療科になります。
循環器とは、主に心臓、そして血管、リンパ系統のことをいいますが、そのうち、心臓と血管に特化した外科の専門科です。つまり循環器に発症した病気の中でも、手術を中心とした治療を必要とする疾患を対象とします。この分野として、心臓バイパス術や、冠動脈ステント植込み術など専門性の高い手術が行われます。

 

整形外科

整形外科とは、骨・関節・筋肉の病気等を外科的に治療する診療科する診療科になります。
骨格・関節・筋肉・神経など運動器系統の機能障害の予防・治療を行う外科の専門分野を整形外科といいます。病気やケガを治すだけでなく、リハビリテーションといった、運動機能の維持・回復を目的とした訓練や治療を行います。また、神経痛、リウマチなどの痛み全般、しびれや麻痺に対しての診察や治療を行ないます。

 

精神科・心療内科

精神科とは、精神機能の障害など(心の病)の治療を行う診療科になります。
精神の病気を専門とした診療科です。不安、不眠、イライラ、抑うつや幻覚、幻聴、妄想など、心の症状、心の病気を対象とします。脳や神経には炎症、変形などの異常がなく、心理的な面が「訴え」として症状に強く表れる病気です。これは病気として、薬物治療など内科的治療が行われます。神経科を標榜するところもあります。
心療内科とは、ストレスなどによって起こる内科な疾患の治療を行う診療科になります。
心身症という、ストレスが関与する内科的疾患を対象とします。精神科との違いは、精神障害に伴い、心理的な面での訴えが強くでる場合は精神科であり、腹痛、吐気、動悸など身体的症状としてあらわれる場合は心療内科の分野です。心療内科では、心の症状をまず、体の部分から内科的に診療します。

 

内 科

内科とは、体を全体的に診る総合的な診療科になります。
病気や軽いけがの時など最初に受診し、初期診療(プライマリーケア)を受ける診療科です。手術を中心とした外科に対し、薬などによる内科的な治療を主とします。風邪や腹痛、頭痛など日頃のちょっとした症状から、内科的疾患の治療や診断、病気予防のための生活指導などを通して、身心の状態を全身的に把握し、その人にとって適切な医療を選択する「かかりつけ医」としての役割をもちます。

 

脳神経外科

脳神経外科とは、脳・神経系の病気の治療を行う診療科になります。
脳神経外科とは、脳と神経系(主に脊髄、末梢神経)に生じる疾患全般を対象とし、外科的な治療や手術を専門とする診療科です。脳の神経系が関連する、顔面神経痛(三叉神経痛)や顔面けいれんなども含まれます。脳の検診を目的とした脳ドックなど、MRIやCTなどの画像検査がその診断に役立てられています。

 

泌尿器科

泌尿器科とは、腎臓や尿管、膀胱、尿道の病気を主に治療する診療科になります。
腎臓や尿管、膀胱、尿道などの尿路系、または副腎等の内分泌系、睾丸、副睾丸、精索など陰嚢内臓器、陰茎、前立腺などの男性生殖器系(女性生殖器系は含まれない)疾患の診断と治療を行います。

 

皮膚科・アレルギー

皮膚科とは、皮膚に関する病気の治療を行う診療科になります。
皮膚科では、顔や手足、体といった全身、そして口の中なども含めて、目に見える範囲の皮膚や粘膜に関する、病変のほぼ全てを対象とします。また、皮膚の付属器といわれる、爪や髪なども範囲に入ります。外界からの刺激を受けやすく、季節環境が病気の発生に影響します。
アレルギー科とは、じんましんや喘息などアレルギーに関する病気を治療する診療科になります。
食べ物、住宅環境、金属、動物など、いろいろなアレルギー物質により、目や鼻、耳、皮膚、気管、気管支などに様々な症状がでる疾患を対象とする診療科です。アレルギー反応を起こしやすい体質をアトピー素因といい、その体質は遺伝する傾向があります。アトピー性皮膚炎、またスギやヒノキによる花粉症などがよく知られています。

 

放射線科

放射線科とは、レントゲン写真やCT、MRI、超音波検査、もしくは悪性の腫瘍等に治療を行う診療科になります。
単純X線やCT検査、MRI検査、核医学、血管造影、超音波、マンモグラフィ検査などにより検査を行い、その画像を用いて診断を行います。放射線療法とは、その侵襲性の少なさを利用して、悪性の腫瘍などに対し一定量の放射線を浴びさせる、がん治療のことをいいます。

 

歯 科

歯科とは、歯に関する治療を行う診療科になります。
歯科治療の領域は、歯、歯肉(歯ぐき)を中心に、上下のあご、それをつなぐあご関節までです。歯科は、歯の治療や予防にプラスして、歯並びや噛み合わせのわるさを矯正する「歯列矯正歯科」や、歯の美しさを目的とし、歯のクリーニングや口臭対策などを行う「審美歯科」など、より専門に特化した科目があります。

 

 

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