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2021年09月02日 16時49分 配信

陽子線がん治療装置用の小型スキャニング電磁石の開発に成功

株式会社ビードットメディカル
その他サービス業
陽子線がん治療装置の小型化と、高精度照射技術の普及に向けて

 株式会社ビードットメディカル(本社:東京都江戸川区、代表取締役社長:古川卓司、以下ビードットメディカル)は、開発中の小型陽子線がん治療装置において、自社で設計製造したスキャニング電磁石の通電試験を実施し、電源との組み合わせにより磁場の発生を確認しました。これにより、ビードットメディカルが開発する陽子線がん治療装置の高速スキャニング照射および呼吸同期照射の実現に向け、また大きく一歩前進しました。

 陽子線治療では近年、スキャニング照射という照射方法が一般的に使用されています。スキャニング照射とは、細い陽子線ビームを腫瘍形状に合わせて走査する照射方法であり、腫瘍周囲の正常な組織や臓器へのダメージを低く抑えることができます。また、呼吸に伴って位置が変動する腫瘍(肺、肝臓など)へ照射を行うためにはビームを正確かつ高速に走査する必要があります。

 
【画像:https://kyodonewsprwire.jp/img/202108279325-O1-PFO1ogTF

 ビードットメディカルでは、今回、陽子線がん治療では初めてとなる、小型で高速走査が可能なスキャニング電磁石の製造を完了しました。従来は、腫瘍に対して水平方向と垂直方向にビームを走査するために2台の電磁石と長い距離が必要でしたが、今回開発した電磁石では1台で両方向の走査を行い、照射機器から照射位置までの距離を従来の約1/3まで短縮することに成功しました。大幅に小型化したスキャニング電磁石ですが、高速に走査する機能については従来と同等以上の水準であり、呼吸に伴って位置が変動する腫瘍へ照射を行う呼吸同期照射への対応も可能です。

 
【画像:https://kyodonewsprwire.jp/img/202108279325-O2-cM4gy5zo

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 今後は、既に開発を完了している超伝導偏向電磁石※と組み合わせ、薬機承認申請に向けたビーム試験へと進めていく予定です。より高度ながん治療を、より多くの患者さまに届けるべく、薬機承認と製品化に向け加速していきます。

※2021年6月25日付プレスリリース
「超伝導技術を用いた小型陽子線用偏向電磁石の開発に成功」
https://bdotmed.co.jp/news/20210625/

■ビードットメディカルとは
株式会社ビードットメディカルは、国立研究開発法人量子科学技術研究開発機構放射線医学総合研究所(以下放医研)認定のベンチャー企業で、放医研で培った高度な技術と経験を活かし、「小型陽子線がん治療装置」を開発しています。
従来の装置から大幅な小型・低価格化を実現し、既存のX線治療室のサイズに合わせて、装置の導入・置き換えを可能にします。陽子線治療の普及に向け、国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)及び国立研究開発法人日本医療研究開発機構(AMED)からの支援も得ながら、装置開発を進めています。

■会社概要                                    
会社名 :株式会社ビードットメディカル
所在地 :〒134-0003 東京都江戸川区春江町5-10-10
代表者 :代表取締役社長 古川卓司 
設立  :2017年3月1日
事業内容:陽子線がん治療装置の開発
     粒子線がん治療に関わるコンサルティング等
会社HP  : https://bdotmed.co.jp/

■問い合わせ先
株式会社ビードットメディカル 事業戦略・推進部
代表TEL:03-6803-8731 部署TEL:050-5370-5809
E-mail: info@bdotmed.co.jp

ビードットメディカルPRサポートチーム
担当:株式会社プラップジャパン 有賀
TEL:03-4580-9117 Mobile:070-2161-7015
Email:bdotmedical_pr@prap.co.jp

 

スキャニング照射のイメージ

スキャニング照射のイメージ

スキャニング電磁石の通電試験風景

スキャニング電磁石の通電試験風景

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【テ ー マ】 新技術・研究開発・特許
【ジャンル】 健康・ヘルスケア、科学技術・工業技術、産業用・業務用機械・機器、医学・医療・看護